目標を決め、それを達成する過程で多くの人がつまずいてしまうのは、現在の状況と理想のギャップが大きすぎるため、それが本当に可能であると信じられないからだ。
では、どうすれば現状から理想へ進むことができるのか。
僕は、「思い込みに橋を渡す」というテクニックを用いる。
まず、現在の状況を出発点と考える。
たとえば「私にはお金がない」という思い込みを持っている人は多いだろう。
目標は「経済的な自立」だとしよう。
経済的自立を達成するには、自分にはたくさんお金があると信じなければならない。
このふたつの間に大きな溝がある。
「お金がない」という思い込みから「お金がたくさんある」という思い込みへシフトするのは、グランドキャニオンを飛び越えるようなものだ。
望みをかなえ、新しい現実を作り出すもっと効果的な方法は、思い込みを少しずつ変えていった徐々に目標に近づくことだ。
たとえば、「お金がない」という出発点では、まず「私はサイドビジネスを始めて収入を増やす」と信じることから始める。
もちろん、これは「お金がたくさんある」という理想の状態とは違うが、「お金がない」というネガティブな思い込みよりは進歩しており、目標に近づくきっかけになるだろう。
「現在の現実」が変わり始めたら、理想の結果にさらに近づけるような橋をまたつくる。
それを繰り返していけば、最後には理想と現実が同じになり、欲しいものは何でも手に入るだろう。
本当に、心から変えたいと思っていることを、ひとつあげてみよう。
たとえば、それは体重かもしれない。
あなたの現実はどうだろう?
「私は太り過ぎて体調もよくない」だろうか?
そして、理想は?
「私の体は健康的に引き締まり、気分もいい」だろうか?
そこにたどり着くのは、どう考えても長い道のりだ。
しかし、「私は運動をしている。健康的な食事をしている。そして日を追うごとに健康になっている」という考え方をすることもできる。
もちろん、これではまだ目標に到達できていないが、現状よりは気分がよくなるだろう。
そして気分がよくなれば、目標を達成しようという意欲も湧いてくるはずだ。
【成功への提案】
●目標に遠いからといってあきらめず、少しずつ近づいていこう。